うまかもんご紹介

筑後にはうまかもんがばさろあります

田植えの季節になると、米どころ筑後平野や一面の水鏡となります。棚田百選に選べれているうきは市や星野村をはじめ山間の石積みの棚田も、まるで空へと続く水の階段のよう。
秋、稲穂がたれ黄金色に染まった田んぼで一斉に稲刈りが始まると、待ちに待った新米の季節。水豊かで肥渓な土に恵まれた筑後の米。真っ白に輝く新米の塩にぎりの味は、忘れられない美味しさです。
葉ものから根菜、伝統的な野菜から西洋野菜まで、筑後はないものはないほどの野菜の産地です。
生産者の朝採り野菜が並ぶ各地の道の駅も、その品目の多さが自慢。また、同じ野菜でも、地域固有の品種が数多く、味わい方や調理法も幅広い筑後の野菜です。
九州有数の生産量を誇る大木町を中心に栽培されているきのこ。原木しいたけや、シメジ、エノキ、エリンギなどバラエティ豊かです。福岡県初の女性だけの農業法人モア・ハウスは、子を持つ母の思いから完全無農薬のきのこ栽培に取り組み、その加工品も人気を呼んでいます。
春、筑後地域の山里は筍掘りや山菜とりで沸き立ちます。中でも立花町は日本有数の筍の産地。竹林オーナー制度や、筍掘り体験なども盛んです。そんな旬の味を、干すことで年中味わう先人の知恵。代々、受け継がれてきたその煮物の味は、筑後の故郷の味です。
筑後の川の恵みといえば、鮎に山女魚。特に5月に鮎の解禁日を迎えると、旬の味わいを求めて多くの人々が筑後へと足を運びます。下流の柳川市、久留米市などにはう鰻や鯉料理の名店の数々。中流の筑後市などではハヤの甘露煮、川エビ、タニシと川の幸の逸品も。その陰には、森を守り、魚が棲む川を愛する筑後の人々の力があります。
海苔の養殖風景は有明海の風物詩。そこから生まれる海苔は香り豊かな逸品です。その有明の幸は、クッゾコワラスボムツゴロウなど、見た目も味も超個性派。柳川市やみやま市、エツで知られる大川市などで味わえる珍しい海の幸です。山太郎蟹は、筑後弁でモズクガニのこと。蟹飯や、蟹ミソの風味豊かな蟹汁は、筑後の秋の訪れを告げる郷土料理です。
筑後の郷土料理がめ煮に欠かせないのが、出汁が良く出る骨付き地鶏肉。筑後には、その旨みと食べやすさを追求した久留米の「さざなみ鶏」などの地域ブランドがあります。鶏といえば、小郡市名物、鴨鍋も。鴨焼きにしたり、根菜類と一緒に醤油味の鍋でいただきます。そして、野山を駆け巡るイノシシの肉を使ったシシ汁。脂身がゼラチン質で独特の味わいがあり、身体の芯まで温まる筑後のご馳走です。
酪農に、畜産も盛んな筑後。飼料にハーブを使ったうきは市の「みのう赤豚」など地域ブランドも全国的に名を馳せています。生産者が手がけるアイスクリームやソーセージといった加工品は、世界的な賞をとる生産者もいるほど。また、馬刺しも筑後の食を語るには欠かせない郷土料理。柚子胡椒でいただくのが筑後流です。
大豆の栽培も盛んな筑後では、味噌、醤油、豆腐など、原料から筑後産の逸品に出会えます。醤油蔵が36軒もあり、昔ながらの天然醸造を守り続けているところも。
老舗のほかにも地元女性グループの手作り味噌や、ふきのとう味噌やニンニク味噌、柚子味噌などが人気。麹の香り高い、安全、安心のお味噌です。
風にそよぐ一面の麦の穂が美しい、筑後平野の麦秋の風景。筑後は北海道に継ぐ生産高第二位の小麦の産地で歴史ある麺どころです。中でも「筑後うどん」は稲庭、讃岐と並ぶ日本三大うどんのひとつです。
最近では、ミナミノカオリというパンに適した小麦も栽培され、地粉パンも登場。自給率が低い小麦ですが、筑後の小麦は奮闘中です。
フルーツの町として知られる久留米市、うきは市、広川町、みやま市、筑後市、立花町。柿、ぶどう、みかん、梨、桃、いちご、キウイ、ブルーベリー・・・筑後には春夏秋冬、旬のフルーツがあり、その品種の豊かさも自慢です。観光農園も数多く、もぎたてのフルーツの味はまた格別。一面に真っ白花咲く梨の受粉風景など、美しい農の風景にも出会えます。巨峰ワインやキウイワインなどフルーツを使ったワインや柿酢などのフルーツ酢、いろとりどりのジャムや創作デザートなども、産地ならではの贅沢な味わいです。
米どころで、水がいい筑後は、日本有数の酒どころ。筑後には44もの酒蔵があり、2月、各蔵では酒蔵開きが行われ新酒を楽しむ人々で賑わいます。地元産の米や仕込み水へのこだわりが、筑後の酒の豊かさの源。酒の肴も、山、川、海の幸と豊かな筑後ゆえに、郷土料理といただくその酒は格別の味わいです。
八女茶発祥の地である黒木町、八女市、星野村、矢部村、うきは市は全国に名を馳せるお茶の産地。そして、水が自慢です。栽培されたお茶を、その自慢の水で淹れてもらうほど美味しいものはなく、筑後でのむお茶の美味しさの由縁です。栽培農家はお茶の達人。淹れ方の体験は、はまる人も多い奥深さです。
がめとは筑後弁で亀のこと。最初はスッポンと野菜の煮込みだったという「がめ煮」も、今では地鶏が主流。美味しい根菜類と、味のしみいる手作りこんにゃくのがめ煮は筑後を代表する郷土料理です。同じく「だご汁」は小麦粉で作っただんごを野菜タップリの味噌仕立ての汁に入れたもの。だんごのひねり方、味噌の味、野菜の組み合わせも地域ごとの個性があり、柚子胡椒をちょいと落とすのが筑後流。だご汁にがめ煮は筑後の母の味です。
かすてら饅頭発祥の地、大牟田市をはじめ、素朴な芋饅頭、がめん葉饅頭と数々の饅頭に出会える筑後。作る人の数だけ味わいがあります。クレープの筑後版、ふな焼きちまきも定番。黒木町の「鬼の手こぼし」、「ごろし」と一度食べてみないと分からない名物も。みやま市の「なすまんじゅう」、八女市の「茶々まん」、立花町の「ほたるあげ」は、おばしゃんたちの創作のたまもの。美味しいお茶と一緒に筑後のおやつをどうぞ。